脳卒中
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症例報告
rt-PA 静注後に新鮮梗塞巣,陳旧性梗塞巣および梗塞巣以外の3 カ所に同時に脳内出血を来した1 例
山内 貴寛勝村 浩敏野口 善之菊田 健一郎
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2013 年 35 巻 6 号 p. 448-452

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抄録
要旨:rt-PA 静注療法後に新鮮梗塞巣,陳旧性梗塞巣および梗塞巣以外に脳内出血を認めた1 例を報告する.症例は73 歳男性.突然意識障害,構音障害,左不全片麻痺が出現し発症90分で搬入.到着時,症状は完全に回復しておりMRI 拡散強調画像では新鮮梗塞を認めず脳幹,基底核および深部白質に陳旧性梗塞が多発していた.来院175 分後に突然顔面を含む左不全片麻痺が出現した.拡散強調画像で右内包に新鮮梗塞を認め,症状再発80 分後にrt-PA静注療法を施行した.神経症状は改善したが,投与後CT で右内包の新鮮梗塞巣,橋の陳旧性梗塞巣および病変を認めなかった右側頭葉の3 カ所に脳内出血を認めた.入院9 日後のT2*MRI ではcerebral microbleeds (CMBs)が散在していた.rt-PA 静注療法後はCMBs や脳梗塞が多発している症例において脳内出血が同時多発する可能性がある.
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© 2013 日本脳卒中学会
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