脳卒中
Online ISSN : 1883-1923
Print ISSN : 0912-0726
ISSN-L : 0912-0726
総説
けいれん発作にともなう急性期MRI 異常信号
大江 康子林 健内野 晃棚橋 紀夫
著者情報
ジャーナル フリー

2014 年 36 巻 4 号 p. 247-254

詳細
抄録
要旨:けいれん発作,とくにけいれん重積発作にともない,皮質や皮質下領域にMRI で信号異常を認めることがある.海馬を含む大脳皮質や,皮質下病変として視床,脳梁,また小脳など多岐にわたる部位での信号異常が報告されている.これらのけいれん発作にともなうMRI 異常信号は,異常興奮による脳局所の血流増加や代謝亢進を反映していると考えられる.最近では,臨床の場で脳血管障害や脳腫瘍などの他疾患との鑑別が問題になるケースにも出合うようになった.本稿では,けいれん発作にともなうMRI 異常信号について,臨床的,画像的,生物学的,病理学的観点から概説する.
著者関連情報
© 2014 日本脳卒中学会
次の記事
feedback
Top