2019 年 41 巻 5 号 p. 399-403
要旨:【はじめに】頸動脈のcalcified plaque はsoft plaque に比べ塞栓源とはなりにくいとされる.今回頸動脈石灰化病変由来のcalcified cerebral emboli (CCE)と診断しcarotid endarterectomy (CEA)を行った症例を経験した.【症例】69 歳男性.Transient ischemic attacks (TIA)にて入院し,内科的治療を行ったが,約4 カ月で5 回脳梗塞の再発を繰り返した.頭部単純CT にて石灰化plaque が飛散している所見,3D-CT angiography における右頸動脈の厚い石灰化病変の存在より,頸動脈病変が脳梗塞の原因と判断.脳梗塞再発予防目的でCEA 施行.【結果】頸動脈内腔に石灰化病変が限局的に突出していた.術後再発なく経過.【結論・考察】今回頭部単純CT にてcalcified emboli を検出できCCE の診断をし得た.内科的治療に抵抗し脳梗塞再発を繰り返すCCE の場合は,CEA も考慮されるものと思われた.文献的考察を加え報告する.