脳卒中
Online ISSN : 1883-1923
Print ISSN : 0912-0726
ISSN-L : 0912-0726
休日・夜間の機械的血栓回収療法におけるアシスタント業務の医師から診療放射線技師へのタスク・シフト/シェアの効果検証
大野 信孝桒原 聖典 秋山 光正川副 雄史森谷 茂太木下 和之本間 和貴早川 基治廣瀬 雄一
著者情報
ジャーナル オープンアクセス 早期公開

論文ID: 11319

詳細
抄録

【背景および目的】当院では2019年1月より診療放射線技師が機械的血栓回収療法(以下,血栓回収)のアシスタント業務を開始しており,診療放射線技師によるタスク・シフト/シェアの効果を本研究で検証した.【方法】2016年1月から2023年12月の間に当院で休日・夜間に内頚動脈,中大脳動脈M1部の閉塞に対して血栓回収を行った70例を対象とし,アシスタント業務導入前,アシスタント業務導入後と分け,患者背景因子,治療成績,予後,時間外労働時間を比較検証した.【結果】アシスタント業務導入前は20例,アシスタント業務導入後は50例であった.50例中39症例でアシスタント業務を行い,患者背景因子,治療成績,予後に差はなかった一方で,脳外科医の時間外労働時間は2018年以降減少した.【結論】今後は,タスク・シフト/シェアを推進するために院内教育体制の充実などが必要と考えられた.

著者関連情報
© 2025 日本脳卒中学会

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 改変禁止 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-nd/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top