脳卒中
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抗凝固療法施行中, 左房内に球状血栓形成を認めた慢性期脳梗塞栓の1例
佐藤 清人津田 能康渡辺 一史前田 肇松尾 裕英
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1991 年 13 巻 2 号 p. 114-119

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抄録
症例は69歳, 女性.心房細動を伴う僧帽弁狭窄症により通院中, 突然左半身片麻痺と意識障害で発症し入院.頭部CTでは右中大脳動脈領域に広汎な低吸収域を認め心由来の脳塞栓症と診断した.発症当日の断層エコー図上左房内に血栓を検知しなかった.発症1ヵ月後よりワーファリン投与による抗凝固療法を開始したが, 投与16日目に断層心エコー図上左房内に有茎の壁在血栓を検知し更に22日目には左房内を心拍動に伴って浮遊する径20mmの球状血栓を認めた.同日, 緊急血栓摘出術を施行し径24mm, 5.6gの球状血栓と左心耳の壁在血栓を摘出した.以上の結果より脳塞栓を来たした心房細動を伴うリウマチ性僧帽弁狭窄症例では発症直後に左房内血栓が認められない場合にも断層心エコー法による経時的な追跡が必要と考えられた.
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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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