脳卒中
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多発性脳血管奇形 (AOIVM) による高齢者被殼出血の2例
MRI所見を中心に
豊田 一則長谷川 泰弘橋本 洋一郎峰松 一夫山口 武典
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1991 年 13 巻 2 号 p. 125-131

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抄録
多発性の, 脳血管撮影で描出されない脳血管奇形 (angiographically occult intracranial vascular malformation, 以下AOIVM) により被殼出血を来した2症例を経験した.症例1 (77歳, 女), 症例2 (66歳, 女) とも運動麻痺で発症し, 急性期CTで右被殼に高吸収域を認めた.脳血管撮影上は異常所見はなかったが, 高磁場MRIで脳内各所に等・高信号域の混在する多発性低信号病変が描出され, その特徴的な所見から, 多発性の微小脳血管奇形 (AOIVM) と診断した.このような多発性のAOIVMを原因とする被殼出血は, 他に報告を見ない.基底核部脳出血でも, 脳血管奇形は従来考えられていたほど稀ではない可能性があり, その臨床的意義は, MRIを用いて再検討する必要がある.
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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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