脳卒中
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ヒト脳血管におけるtPA,PAI-1の発現分布
長根 百合子槍沢 公明吉村 正博東儀 英夫
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1999 年 21 巻 2 号 p. 253-259

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抄録
線溶系機能が脳血管の部位により異なるか否かを知る目的で,剖検脳血管におけるtissue plasminogen activator (tPA)とplasminogen activator inhibitor-1(PAI-1)の分布を検討した.脳実質外動脈の正常部位ではtPAは外膜にのみ強く発現し,PAI-1は外膜>中膜>内膜の順に強く発現していた.内頸・外頸動脈分岐部ではtPAは正常部位では発現のない内膜に発現し,内頸・外頸動脈分岐部と線維性肥厚部ではPAI-1は正常部位に比し内膜と中膜で発現が亢進していた.脳実質内血管のうちmicrovasculature(径25μm以下)ではtPA, PAHともに白質において強く発現しており,皮質,被殻には発現していなかった.被殻,白質の穿通枝(径25~200μm)にはtPA,PAI-1はほとんど発現していなかった.白質microvasculatureにおけるtPA, PAI-1の発現亢進は,Binswanger型血管性痴呆や一部の白質小梗塞の成因に関連する所見であるかもしれない.
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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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