脳卒中
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高血圧性脳出血
-脳室穿破例の検討-
曽我部 紘一郎行天 徹矢増田 勉本藤 秀樹松本 圭蔵
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1982 年 4 巻 2 号 p. 85-93

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抄録
従来より高血圧性脳内出血で血腫の脳室内穿破をみる例は一般的に予後不良であると考えられがちであった.しかし, なかにはこの考えと矛盾する非常に良好な経過をとる脳室穿破例のあることも経験される.そこで我々は脳室内穿破例でその予後を左右する因子につき, 主としてCT所見を中心として, 自験例をもとに検討した.対象はCTの精度の向上した最近3年間 (昭和53年1月~55年12月) に経験したテント上出血219例中脳室内に血腫の穿破をみた104例 (47%) である.これらについて検討したところでは, 血腫が脳室内穿破をし, 第III, 第IV脳室内に及ぶものでも, それが直接的に予後不良となる原因とはならないようであった.むしろCT上予後不良を示唆する因子は, 1) 血腫径が3×3cm以上の場合, 2) 急性脳室拡大, 迂廻槽の消失, 血腫の視床下部進展などが重複してみられた場合, 3) 第III, 第IV脳室内に鋳型血腫がみられた場合, と考えられた.もし, これらの所見がみられない場合は, たとえ脳室内に血腫の一部の流入をみてもそれが予後を直接左右する因子とはならないわけで, したがって, 脳室内の血腫をみることのみでは血腫除去を目的とした脳室ドレナージの適応とはならないと思われた.むしろ脳圧亢進なく, その他一般的臨床症状もよければ, 脳室内に血腫があっても経時的CTにより厳重な観察を行いつつ手術侵襲を避けるべきであろうとの結論をみた.
高血圧性脳出血による脳室内穿破例の予後について検討を加え以下の結論を得た.
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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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