脳卒中
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急性期破裂脳動脈瘤の治療成績
Overall morbidity L mortalityの観点から
桜井 芳明小川 彰小松 伸郎鈴木 二郎小沼 武英
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1983 年 5 巻 2 号 p. 79-86

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抄録
破裂脳動脈瘤急性期の頭蓋内根治手術の時期決定については, 未だ定説がなく, 現在世界的規模で, その協同研究が進行中である.我々は1981年2月より, 1982年2月迄の13ヵ月間に, 脳動脈瘤初回破裂後の第4病日以内に収容した93例を対象に, 入院時の状態及び入院後直ちに頭蓋内根治術を施行した急性期手術群と, 5日以降に根治手術を待機した群の発症2ヵ月後の治療成績を比較し, 最も効果的な破裂脳動脈瘤の手術時期について検討を加えた.その結果, (1) 1回の破裂発作後では, 入院時の患者の状態は, grade (Hunt&Kosnik) 1, 2の良好例が55例 (59.2%) を占め, grade5の症例は4例 (43%) と少なかった. (2) 急性期手術群49例の治療結果は, 日常生活に他人の介助を要するmorbidity6例 (12.2%), 死亡mortality 3例 (6.1%) であった.一方, 急性期手術待機群44例では, その後根治手術を施行した32例及び, 非手術例12例のoverall morbidity 5例 (11.4%), mortality 10例 (22.7%) であり, 超急性期手術の優位性が示された.
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© 一般社団法人 日本脳卒中学会
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