抄録
Four vessel studyを行ったRIND20症例 (平均年齢48.8歳) を対象に脳血管造影に基づく動脈硬化性病変や臨床所見の特徴などについて検討した. (1) 臨床症状としては運動障害や言語障害をきたす症例が多く知覚障害をみるものは予想に反し少なかった. (2) 脳血管造影所見では内頚動脈領域85%, 椎骨脳底動脈領域30%に病変がみられ, 脳血管に全く異常が認められない症例も15%にみられた. (3) RINDを生じたと思われる責任病巣では脳血管が主病変と考えられたものが70%, 心疾患に基因するもの10%, 責任病巣が不明なもの20%であった. (4) 最長5年間の追跡調査では, 非手術群より手術群において良好な結果が得られた.以上のことから症例によっては積極的な外科的治療が必要と考えられた.