日本血管外科学会雑誌
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症例
マルチスライスCTが診断に有用であった膝窩動脈外膜嚢腫の 1 例
久保 陽司松本 三明末広 晃太郎稲垣 英一郎正木 久男種本 和雄
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2008 年 17 巻 4 号 p. 505-507

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抄録

今回われわれは間歇性破行を呈した,稀な膝窩動脈外膜嚢腫の 1 例を経験したので報告する.症例は48歳,男性.約 1 カ月前から右下肢の間歇性跛行が出現,2007年 5 月当院に精査,入院となった.右下肢冷感あり,下肢脈拍は右膝窩動脈以下触知せず,ankle brachial pressure index(ABI)は右0.49,左1.14であった.血管造影にて,右膝上部膝窩動脈に滑らかな限局性狭窄像が,またCTにて動脈外からの圧排像が認められた.以上より膝窩動脈外膜嚢腫と診断し,後方到達法による膝上部膝窩動脈切除術,大伏在静脈を用いた血行再建術を施行した.手術所見としては,外膜下にゼリー状の内容物を有する嚢胞によって動脈腔の圧迫所見が認められた.術後,ABIは右0.89まで改善した

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