抄録
ブロイラーの育成用飼料について, CP 4水準 (16, 20, 24, 28%) TDN 2水準 (70, 80%) を組合せた8種類の飼料を作り, 群馬, 茨城, 山梨の3県で, ブロイラー専用種合計約4300羽に21日齢から70日齢まで給与した。その結果, CP-TDNの水準が24-80および28-80の2飼料区については育成成績が劣り, 的確な判断を下す結果が得られなかったが, それらを除いた区の成績から, 21から56日齢時の期間で, TDN 70%の場合に性×CP交互作用が有意となり, 雄ではCP含量の増加にともなって増体量が増加したが, 雌では増体量の変化が少なかった。飼料要求率についても, 21日から56日齢時の期間で, 性×CP交互作用が有意となり, 雄はCP水準が高くなるにつれて要求率が低くなったのに対し, 雌では, CP水準を変化させても要求率はほとんど差が見られなかった。56日齢時以降では, CP水準の差に対する増体量, 飼料要求率の反応には, 性との間に交互作用は認められなかった。CP水準1%の差について2円の差をつけた飼料費単価で, 収益性を比較すると, 実験でとりあげたCP水準の中では, CP 16%がもっとも有利であった。
TDN水準が70%と80%の場合では, CP水準の差に対する増体量や飼料要求率の反応のしかたに差が見られたが, これについては, TDNが80%の場合の2飼料区について正常な育成成績が得られなかったので, CP×TDN交互作用が存在するとは断定できない。TDN 70%と80%の比較では, TDN 80%のほうが飼料要求率が低くなり, 収益性が高かった。