日本血管外科学会雑誌
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Print ISSN : 0918-6778
症例
血行再建術後の後腹膜乳び液貯留に対して オクトレオチドが有効であった 1 例
山崎 武則石田 英樹
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ジャーナル オープンアクセス

2008 年 17 巻 7 号 p. 685-688

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抄録
血行再建術後の後腹膜乳び液貯留に対してオクトレオチドが有効であった症例を経験した.症例は65歳,男性.両側下肢閉塞性動脈硬化症に対し腹部大動脈–両側総大腿動脈バイパスおよび両側大腿動脈–膝窩動脈バイパス術を施行した.術後,後腹膜乳び液貯留を発症し,脂肪制限食への変更を行ったが改善しなかった.第12病日に腹部大動脈周囲のリンパ管結紮術を施行し,術後保存的(絶食と完全静脈栄養)に管理したが改善傾向を認めなかったため第15病日よりオクトレオチドを投与した.治療に良好に反応し乳び液の流出は投与後10日で消失した.オクトレオチドは本合併症の治療に有効で,早期からの積極的な投与が治療期間を短縮させうると考えられた.
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