医療法人翠明会山王病院血管外科
千葉市立海浜病院心臓血管外科
帝京大学ちば総合医療センター病理部
2011 年 20 巻 5 号 p. 773-776
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腹部大動脈瘤に大動脈周囲悪性リンパ腫を合併した1例を経験した.症例は86歳,女性.数日間持続する腹痛のため,腹部超音波検査で破裂性腹部大動脈瘤の疑いとなり,当院を紹介受診した.造影CTで腎動脈下腹部大動脈瘤の切迫破裂と診断し,緊急で分岐型人工血管置換術を施行した.術中診断は炎症性腹部大動脈瘤であったが,瘤壁の病理検査ではびまん型大細胞性B細胞リンパ腫と診断された.術後に化学療法を施行したが,多臓器不全にて死亡した.
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