日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
症例
再バイパス手術が奏功した糖尿病性末期腎不全の重症虚血肢2例
木村 英二向井 資正山川 智之
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2013 年 22 巻 1 号 p. 17-20

詳細
抄録
要  旨:糖尿病性末期腎不全に合併した慢性重症虚血肢にバイパス手術を行ったが症状,経皮酸素分圧が改善しなかったために追加バイパス手術を行ったところ良好な結果を2例にて経験したので報告する.症例1は64歳男性.踵の壊疽のため受診したが,前脛骨動脈,後脛骨動脈が閉塞,足関節末梢は造影されなかった.膝窩動脈-足底動脈バイパス術後も壊疽が拡大したが,足背動脈分枝へのバイパス追加により治癒した.症例2は72歳男性.母趾の疼痛,潰瘍があり下腿3分枝の閉塞を認めた.膝窩動脈-足底動脈バイパス術では改善しなかったが,足背動脈へのバイパス追加により改善した.足関節末梢の動脈閉塞が高度な症例に対する下肢末梢動脈バイパスの術後虚血の残存時においては,末梢側吻合の複数化は虚血をより軽減させる可能性がある.
著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top