日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
症例
自家静脈を用いた非解剖学的バイパスにより救肢できた重症虚血肢の1 例
郡谷 篤史
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2014 年 23 巻 3 号 p. 700-703

詳細
抄録
要旨:症例は80 代女性,前医にて両側腸骨動脈および右総大腿動脈にステントが留置されていた.その後,左腸骨動脈ステントは閉塞,左下肢虚血は重症化した.全足趾は壊死し,激しい痛みを伴い,日常生活が困難となった.手術は自家静脈を用いて非解剖学的バイパス(右大腿-左膝下膝窩動脈)を施行した.また右総大腿動脈ステントは抜去し,静脈パッチ血管形成を追加した.壊死した足趾は切断,治癒した.安静時痛は消失し,ADL は著しく改善した.
著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top