日本血管外科学会雑誌
Online ISSN : 1881-767X
Print ISSN : 0918-6778
症例
破裂性膝窩動脈瘤に対してViabahnを使用した治療経験
村田 由祐 三岡 博川口 信司
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2020 年 29 巻 2 号 p. 109-111

詳細
抄録

長期療養型施設に入所中の81歳女性が膝窩動脈瘤破裂のため救急搬送されてきた.重度の認知症であるため,人工血管を使用した血行再建術術後の管理は困難と判断し,Gore Viabahn(W. L. Gore and Associates, Flagstaff, AZ)を使用してステントグラフト内挿術を行った.術直後より疼痛は消失し,翌日に退院となった.術後24カ月が経過した時点では,下腿の腫脹も改善し,ステントグラフトは開存している.

著者関連情報

この記事はクリエイティブ・コモンズ [表示 - 非営利 - 継承 4.0 国際]ライセンスの下に提供されています。
https://creativecommons.org/licenses/by-nc-sa/4.0/deed.ja
前の記事 次の記事
feedback
Top