YODA Profilerを用いて北浦の溶存酸素 (DO) 濃度を鉛直かつ広範囲に調査することで貧酸素水塊の分布状況を詳細に把握した。その結果, 北浦の貧酸素水塊は水深4 mより深い場所で広く発達し, 特に窪んだ水域では貧酸素が強く, 底泥から高い濃度のリン酸の溶出が起きていることが示唆された。また, 湖底直上10 cmのDO濃度は, 湖底直上50 cmより全体的に低くなる傾向がみられた。さらに, 貧酸素水塊を形成する下層DO濃度低下の環境条件を検討した結果, 水深の影響が大きいことが示唆され, 北浦の湖沼図を利用して貧酸素水塊が発生する水域の面積割合を推計したところ, 湖底直上10 cmでは63.2%, 湖底直上50 cmでは55.9%となり, 北浦の半分以上が貧酸素になる可能性が考えられた。