抄録
トレンチ型の土壌浄化法に関して,簡単なモデルにより,土壌の透水性,保水性および土壌中の酸素の拡散速度より,トレンチへの酸素供給量を推算した。トレンチの形状と,土壌の種類,排水供給量について検討を加えた。透水性の高い土壌ほど酸素の供給に関して有利であり,ローム土等,大孔隙が少ない土壌は土壌浄化法には適さないことが明らかとなった。また,単位幅当りのトレンチの本数を増やすこと,およびトレンチを浅くすることにより,酸素供給量を増やすことができ,単位面積当りの排水処理量を増加し得ることを明らかにした。トレンチ深さを0.10m,単位幅当りのトレンチを5本程度とすることでクロボク土においては約0.2m・d-1の排水が処理できることが推算された。この方法による用地利用の効率化は,特に集水型の浸透装置の設置において有効であると考えられる。