生ゴミを衛生的にコンポスト化する方法の一つとして、生分解性プラスチック(以降BPとする)製ゴミ袋を使用がある。しかし、コンポスト中でのBPの分解についてはよくわかっていない。そこで、BPを早期分解させるために、BPを繰り返し分解することで、分解が早くなるのではないかという仮説を立てた。また、同時にBP分解に伴う微生物群集構造の変化にも注目した。実験はBPを2週間周期で投入し、分解率の変化をみた。微生物群集構造解析ではBP分解前のコンポストとBP分解後のコンポストの微生物相の違いをRFLP法を用いて解析した。結果として、BP分解を繰り返すことにより、しだいに分解速度が上がることがわかった。微生物群集構造解析では、本研究で使用したBPを特別に分解する微生物は確認できなかった。