抄録
本研究では、太陽光照射下で光触媒作用を持つAgBr/Ag3PO4の光触媒効率を向上させるため、銀ナノ粒子をドーパントにAg/AgBr/Ag3PO4ヘテロ結合触媒(Ag/BrP)を光照射処理により作成した。この新規作成光触媒(Ag/BrP)の光触媒活性についてメチルオレンジを対象に行ったところ銀ナノ粒子の沈着に伴い増加し最大活性を示すが、一定量以上の沈着で減少することが判明した。最大触媒活性を示すモデル太陽光照射下でAg/BrPを用いてミクロキスティン類(MC-LR、-YR、-RR)の分解を行ったところ、従来触媒(AgBr/Ag3PO4)よりも高効率で行うことができた。MC-YRは他のミクロキスティン(MC-LR、-RR)よりも触媒表面に吸着する特性を持ち、除去しやすいことが明らかとなった。これらの結果は、AgBr/Ag3PO4への適量の銀ナノ粒子のドーピングがAgBr/Ag3PO4光触媒の光触媒活性を向上させることを示すものである。