日本水処理生物学会誌
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シリカ肥料を念頭に置いたもみ殻成型によるもみ殻シリカの物性への影響
関藤 良子Le Van Chieu立田 真文瀧本 裕士
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2021 年 57 巻 3 号 p. 55-65

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抄録

 かさ比重が小さいもみ殻は嵩張るために、その扱い方が極めて制限される。例えば燃料として長距離を運ぶには非常に不利である。そのために、もみ殻は、特に燃料として利用される時には、運搬し易いようにペレット状や棒状に成型される。しかし、成型の工程により、もみ殻に含有されるシリカ(SiO2)の物性が、燃焼灰をシリカ肥料としての利用を考えた場合、どのように影響するのかを研究されたことは今までにない。よって、この実験では、成型の工程がどのようにもみ殻シリカの物性に影響するのかを、もみ殻燃焼灰中のシリカの溶解性と工業分析(固定炭素分、揮発性分、灰分、水分の測定)によって検証した。今回、もみ殻はペレット状と棒状に成型したものと無成型のものを比較した。結果から、家庭用のストーブにこれらを利用する場合、シリカの結晶化の危険性を考慮したとき、ペレット状成型より、棒状成型の方が、成型の形として良いことが判明した。また、無成型のもみ殻を燃料として燃焼させた方が、棒状燃料よりも、肥料としての価値は高くなることも判明し、成型の工程がもみ殻シリカの肥料化には負の影響があることがわかった。今回の実験結果から、もみ殻を燃料として利用し、その燃焼灰をシリカ肥料として利用する場合、成型すべきか、そのままの状態で利用するのかを議論することは、ステイクホルダー(米生産関係者)にとって非常に重要なことであることがわかる。

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