抄録
MC903の0, 0.04, 0.4および4 μg/kg/dayを,ビーグル犬雌雄の背部剪毛皮膚に26週間反復閉塞塗布して毒性を検討し,以下の知見を得た。1. 一般状態で,投与部皮膚において,4 μg/kg群に発赤,発疹,落屑,湿潤,熱感およびそう痒感が認められた。また,0.4 μg/kg群に発赤,落屑が,0.04 μg/kg群に落屑およびそう痒感がみられた。2. 尿検査では,4 μg/kg群の雌雄にカルシウム排泄量の増加または増加傾向が認められた。3. 病理組織学的検査で,4 μg/kg群の雌雄に投与部皮膚の扁平上皮細胞の増生および錯角化が認められた。しかし,これらの変化は,0.4および0.04 μg/kg群では認められなかった。4. 以上の結果から,本試験における無毒性量は,雌雄とも0.4 μg/kg/dayであると推定された。