Journal of UOEH
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第3部 「作業負担と就業生活」
深夜業の定義に関する国際比較 -交替制勤務者の健康管理推進のために
久保 達彦村松 圭司藤野 善久林田 賢史松田 晋哉
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2013 年 35 巻 Special_Issue 号 p. 163-168

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抄録
職業性暴露の管理にあたっては,まず暴露を定義することが必要になる.しかしながら行政的な管理の視点からすると,交替制勤務の対象には通常の日勤時間帯以外に勤務する就労形態が包括的に含まれ効率的な定義が困難である.そこで各国の行政は定義が難しい交替制勤務者ではなく,勤務時間帯によって定義が比較的容易な深夜業従事者を管理の対象としている.一方,既存の医学研究においては交替制勤務と比較して深夜業という用語使用は一般的ではなく,また交替制勤務と深夜業はほぼ同一の意味を持つ用語として用いられている.これらの現状を踏まえれば,労働衛生分野においては医学研究用語としての交替制勤務と行政用語であるところの深夜業を類義専門用語として取り扱い,現行制度との連動性をもって医学的エビデンスを利用し,労働衛生の推進という本来の目的を迅速に達成していくことが適当と考えられる.
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© 2013 産業医科大学
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