住総研研究論文集
Online ISSN : 2423-9895
Print ISSN : 2187-8188
ISSN-L : 2187-8188
異世代間シェア居住の可能性
アメリカの事例に見る住宅を活用したコミュニティ形成に関する考察
宮原 真美子西出 和彦
著者情報
ジャーナル オープンアクセス

2013 年 39 巻 p. 1-12

詳細
抄録

本研究では,今後確実に増加すると見られる非定住層である単身者のコミュニティのあり方を,オーナーの住宅で行なわれる異世代・非血縁によるホームシェアから探りその方向性を示唆することを目的とし,ヒアリング及び実測調査を行った。これらの調査から,1). ホームシェア居住者の生活実態,2). ホームシェアの行われている住宅の特徴, 3). 共用部での居住者間の交流時の居方を明らかにした。その結果,ホームシェアでは,共用部の公私の重複性が居住者による空間の使い分けを可能にしていること,また,居住者間の共用部での“居方”から,居住者間で一定の距離を保ちながらお互いのプライバシーを尊重した生活であることを明らかにした。

著者関連情報
© 2013 一般財団法人 住総研
前の記事 次の記事
feedback
Top