獣医麻酔外科学雑誌
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短報
胸管結紮術と乳び槽切除術により再発が見られた乳び胸に対して能動的胸腔腹腔シャント装置 (Denver Shunt)を使用し長期管理した犬の1例
相川 武高橋 大志藤田 宏志
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2009 年 40 巻 1 号 p. 7-12

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抄録

重度の胸水の為、呼吸困難を示した3歳避妊メス ウィペットが来院した。胸水の細胞診、生化学的検査結果および原因疾患除外により特発性乳び胸と診断した。ニューメチレンブルーを腸間膜リンパ節に注入後、胸管結紮術(TDL)と乳び槽切除術(CCA)を実施した。しかしながら術後も乳び性滲出液の持続が認められたため、10日後に2回目のTDLを実施した。TDL後、リンパ管造影検査により胸管交通が残存していることを確認したことから、能動的胸腔腹腔シャントチューブ(デンバーシャント)も装着した。2回目の手術後、乳び性浸出液の量は徐々に減少し、術後180日目にはシャントチューブからの滲出液の排出は認められなくなった。第1,098病日現在、乳び胸の再発は認められていない。

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© 2009 獣医麻酔外科学会
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