抄録
2002年3月から12月にベトナム・メコンデルタ5省においてコメクマネズミ (Rattus argentiventer) を捕獲し, サルモネラの保菌状況を調べた。その結果, 捕獲したコメクマネズミ600頭中116頭 (19.3%) からサルモネラが分離された。また, 分離された116菌株は9血清型に型別され, S. London, S. DerbyおよびS. Weltevredenの割合が高かった。これらの結果から, コメクマネズミはベトナム・メコンデルタにおいて, サルモネラの保菌動物または媒介者として重要な役割を果たしているものと思われる。