日本獣医師会雑誌
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産業動物臨床・家畜衛生関連部門
佐賀県内飼養豚における牛流行熱,アカバネ,アイノ,チュウザン及びピートンウイルスの血清学的調査
西 大輔江頭 達介
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2011 年 64 巻 7 号 p. 540-544

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抄録
と畜場採血及び農場巡回で採取した豚血清計1,223 検体について,牛で問題となるアルボウイルスである牛流行熱ウイルス(BEFV),アカバネウイルス(AKAV),アイノウイルス(AINOV),チュウザンウイルス(CHUV)及びピートンウイルス(PEAV)の血清中和試験を実施した.抗体陽性率は,BEFV 0%(0/607),AKAV 12.0%(93/778),AINOV 22.4%(236/1,052),CHUV 0%(0/607),PEAV 2.7%(7/263)であった.陽性豚が確認されたAKAV,AINOV 及びPEAV について農場別にみると,陽性率はそれぞれ42.0%(29/69),40.6%(26/64)及び35.3%(6/17)であった.今回の調査で,AKAV,AINOV及びPEAVが佐賀県内の豚において流行していることが明らかとなった.
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