日本獣医師会雑誌
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産業動物臨床・家畜衛生関連部門
分娩後乳房炎リスク因子の検索及び乾乳軟膏注入による同リスク因子低減効果
瀬戸 隆弘, 赤松 裕久, 森谷 美咲, 永井 三紀子, 佐野 文彦
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2016 年 69 巻 8 号 p. 455-458

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抄録

乾乳時における分娩後乳房炎のリスク因子を検索した.乾乳時に乳房炎原因菌が検出された分房の分娩14日前における乳汁粘稠性は,異常な乳汁である水様乳汁となることが多かった(P<0.05).分娩後の乳房炎発症率も,検出されなかった分房より高い傾向を示した.また,分娩14日前に乳汁粘稠性が水様の分房は,正常な乳汁であるアメ状乳汁の分房と比較して乾乳時の乳汁ラクトフェリン(Lf)濃度が低く(P<0.05),分娩後に乳房炎を発症した分房も,しなかった分房と比較して同様の結果となった(P<0.05).以上のことから,乾乳時の乳房炎原因菌の有無と乳汁Lf濃度が分娩後乳房炎のリスク因子となることが示唆された.乾乳時に乳房炎原因菌が検出された分房に乾乳軟膏を注入すると,分娩14日前の乳汁がアメ状になりやすくなり(P<0.05),分娩後の乳房炎の発症リスクが低減された.

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