日本獣医師会雑誌
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産業動物臨床・家畜衛生関連部門
2009~2015年における北海道日高管内で発生した新生子馬のActinobacillus equuli 感染症の回顧的調査,分離菌の分子疫学解析及び薬剤感受性
山本 敦子齊藤 真里子伊藤 満原田 健弘越智 章仁丹羽 秀和
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2020 年 73 巻 4 号 p. 185-190

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抄録

新生子馬のActinobacillus equuli(AE)感染症の実態を把握するため,北海道日高管内における本症の回顧的調査,分子疫学解析及び薬剤感受性試験を実施した.2009~2015年に0~5日齢で死亡した新生子馬284例のうち,AE感染症と診断された26例を対象とした.発症馬の出生時体重は健常馬より低く,半数は初乳摂取不十分な虚弱馬であり,7割が生後2日以内に死亡した.13例中10例はAE subsp. equuli(AEE),3例はAE subsp. haemolyticus(AEH)であり,主とする病態はAEEが敗血症,AEHは肺炎であった.分離株の薬剤感受性試験では,馬の臨床で一般的に使用される抗菌薬に対する耐性株は認められず,分子疫学解析により分離株の多様性が確認された.

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