日本獣医師会雑誌
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産業動物臨床・家畜衛生関連部門
北海道十勝地域における牛ヘルペスウイルス4型による子牛肺炎の症例報告及び牛ヘルペスウイルス4型抗体保有状況に関する遡り調査
小柳 優奈, 川内 京子, 吉田 美葉, 谷口 有紀子
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2026 年 79 巻 8 号 p. e172-e177

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抄録

2022年10月に9カ月齢の肉用雄子牛が肺炎症状を呈し死亡した.肺から牛ヘルペスウイルス4型(BoHV-4)が分離され,免疫染色で肺の病変部からBoHV-4陽性反応がみられたことから,BoHV-4が肺炎の病理発生に関与したことが疑われた.そこで2018から2021年の間に十勝地域で採取した牛の血清166検体の抗体検査を遡って実施し,BoHV-4浸潤状況を調査したところ,抗体陽性率は51.8%を示した.また,2018から2021年の間に,肺炎症状があった牛の肺のパラフィンブロック98検体から遡ってPCR検査を実施し,4検体からBoHV-4遺伝子を検出し,免疫染色で1検体からBoHV-4抗原を確認した.以上から,BoHV-4は既報結果と比較して十勝地域に広く浸潤しており,肺炎の病変形成または増悪化に関与する可能性が示唆された.

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