日本獣医師会雑誌
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若齢和牛に発生した日本脳炎
片山 雅一池田 章夫斉加 啓三石坂 真由美小野寺 道寛伊藤 健
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キーワード: , 日本脳炎, 免疫組織化学
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2000 年 53 巻 5 号 p. 293-296

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抄録
泡沫性流涎および神経症状を呈した千葉県内一農場の18カ月齢雌和牛1頭について病原ならびに病理組織学的検索を実施した. その結果, 剖検では脳の充血, 肺胸膜の癒着を伴った肺の赤色肝変化が認められ, 病理組織学的には脳の囲管性細胞浸潤, グリア細胞の増殖および神経食現象と線維素性胸膜肺炎が認められた. また, 免疫組織化学的検査によって脳の神経細胞に日本脳炎ウイルス (JEV) 抗原が検出された. さらに, 脳からはJEVが, 肺からはPasteurella haemolyticaがそれぞれ分離された. 同居和牛4頭中2頭にJEV-HI抗体価の有意な上昇が認められた. 以上の成績から本例はP. haemolyticaによる線維素性胸膜炎を伴った牛の日本脳炎と診断された.
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