日本獣医師会雑誌
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各種飼料給与下の犬におけるマンソン裂頭条虫Spirometra erinaceieuropaeiの発育
内田 明彦内田 紀久枝村田 義彦
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2000 年 53 巻 5 号 p. 307-310

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抄録
蛋白質, ブドウ糖, 脂肪, ドッグフードをそれぞれ単独に飼料として給与したビーグル犬48頭 (体重8.0~12.4kg, 29~30カ月齢) にマンソン裂頭条虫Spirometra erinaceieuropaeiのプレロセルコイドを1頭当たり3匹ずつ経口投与した. 感染後5, 10, 15, 20, 25および30日に虫体を回収して, 宿主の摂取飼料の違いによる虫体の発育を調べた・その結果, ドッグフード給与犬ではすべての被検虫体の体長は感染の経過に伴い成長していたが, 蛋白質, ブドウ糖, 脂肪を給与した犬の場合は感染後10日まではほとんどの虫体が摂取飼料の影響を受けずに発育したが, それ以降はブドウ糖給与犬の虫体のみが, ドッグフード給与犬とほぼ同じように発育した. 片節形成は, 感染初期でドッグフード給与犬の虫体と比較して単独飼料給与犬からの虫体は少なかったものの, 感染後20日以降になるとブドウ糖給与犬からの虫体はドッグフード給与犬からの虫体とほぼ同様の数となったのに対して, 蛋白質あるいは脂肪給与犬では少なかった.
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