抄録
7週齢雄ラットに長期間遊泳を負荷したところ, 骨の成長抑制とともに, 骨重量および骨灰分量の減少がみられ, 組織学的に骨粗鬆症に類似の変化が生じた。血中カルシウム, 燐, 副甲状腺ホルモン濃度は無処置対照群と差はなかったが, ビタミンD代謝物のうち25(OH)Dおよび1,25(OH)2D濃度は有意に低値を示した。血中1,25(OH)2D3濃度の低下は腸管カルシウム吸収ならびに骨形成を減少させ, その結果として著明な骨障害を生じたものと考えられた。活性型ビタミンD3 1,24(R)(OH)2D3および1,25(OH)2D3の投与により有意な骨改善効果が認められた。この成績から血中1,25(OH)2D3濃度の低下が骨粗鬆症の1発生要因であることが示唆された。