日本獸醫學雜誌(The Japanese Journal of Veterinary Science)
Online ISSN : 1881-1442
Print ISSN : 0021-5295
ISSN-L : 0021-5295
過激な運動による骨障害に対する活性型ビタミンD3の効果
伊沢 義弘宇野 洋蒔田 徳太郎織間 博光一木 彦三
著者情報
ジャーナル フリー

1986 年 48 巻 2 号 p. 285-292

詳細
抄録
7週齢雄ラットに長期間遊泳を負荷したところ, 骨の成長抑制とともに, 骨重量および骨灰分量の減少がみられ, 組織学的に骨粗鬆症に類似の変化が生じた。血中カルシウム, 燐, 副甲状腺ホルモン濃度は無処置対照群と差はなかったが, ビタミンD代謝物のうち25(OH)Dおよび1,25(OH)2D濃度は有意に低値を示した。血中1,25(OH)2D3濃度の低下は腸管カルシウム吸収ならびに骨形成を減少させ, その結果として著明な骨障害を生じたものと考えられた。活性型ビタミンD3 1,24(R)(OH)2D3および1,25(OH)2D3の投与により有意な骨改善効果が認められた。この成績から血中1,25(OH)2D3濃度の低下が骨粗鬆症の1発生要因であることが示唆された。
著者関連情報
© 社団法人 日本獣医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top