カルシュウム依存性および非依存性インベルターゼ結合性ウシ免疫グロブリンをインベルターゼ結合セファローズ4Bカラムを用いたアフィニティ・クロマトグラフィーにより分離した. これらのウシ免疫グロブリンの結合特異性を検討するため種々の阻止試験を行った. その結果, カルシュウム依存性, 非依存性インベルターゼ結合性ウシIgGの結合はインベルターゼとマンナンにより最も効率よく阻止され, マンノース, グルコース, メチルα-D-マンノピラノシドによる阻止は弱く, また糖蛋白による阻止は殆ど認められなかった. 以上の成績から, インベルターゼ結合性ウシIgGはマンノースで構成される糖側鎖を有するインベルターゼあるいはマンナンに高い結合特異性を示すことが示唆された.