Journal of Veterinary Medical Science
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サザンブロットハイブリダイゼーション法によるサケ科ヘルペスウイルス (Oncorhynchus masou virus) 感染魚からのDNAの検出
郭 登賦久保田 浩司小沼 操児玉 洋
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1991 年 53 巻 1 号 p. 43-48

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抄録
Oncorhynchus masouウイルスDNAのBamHI切断断片を組み込んだリコンビナントプラスミドを用い, サケ科魚類からのウイルスDNAの検出を試みた. プローブとしてウイルスDNAに特異な2種類のリコンビナントプラスミドを用いた. 培養によるウイルス分離法の成績と比較し, ウイルスDNAは不顕性感染魚あるいは死亡魚より2週間はやく検出可能であった. また, 北海道内で養殖されていた魚や自然の川の魚からもウイルスDNAが検出された. 本法の検出感度は細胞あたり10コピーのウイルスDNAであった.
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© 社団法人 日本獣医学会
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