Journal of Veterinary Medical Science
Online ISSN : 1347-7439
Print ISSN : 0916-7250
ISSN-L : 0916-7250
日本に輸入された食品中のアフラトキシンB1の酵素抗体法及び高速液体クロマトグラフィーによる検出
足立 吉數原 正三熊澤 教眞平野 孝一上野 郁子江川 滉二
著者情報
ジャーナル フリー

1991 年 53 巻 1 号 p. 49-52

詳細
抄録
外国から輸入された11種類 (生落花生, アーモンド, とうがらし, ココアビーン, ブラックペッパー, そば, ウォルナッツ, はと麦, 大豆, ポップコーン, ピスタチオナッツ) 12食品中のアフラトキシンB1を酵素抗体法及び高速液体クロマトグラフィーを用いて検索した. その結果, 酵素抗体法によって7種の異なる食品からアフラトキシンB1が検出され, そのうちの4種は液体クロマトグラフィーでも検出された. しかし, それらの食品に含まれるアフラトキシンB1の量は, 法によって定められている10ppb以下であった. ちなみに, 酵素抗体法によるアフラトキシンB1の検出限界は1pgであった. これらの結果から, 輸入される食品はアフラトキシンB1に広範囲に汚染されている可能性が示唆される.
著者関連情報
© 社団法人 日本獣医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top