抄録
外国から輸入された11種類 (生落花生, アーモンド, とうがらし, ココアビーン, ブラックペッパー, そば, ウォルナッツ, はと麦, 大豆, ポップコーン, ピスタチオナッツ) 12食品中のアフラトキシンB1を酵素抗体法及び高速液体クロマトグラフィーを用いて検索した. その結果, 酵素抗体法によって7種の異なる食品からアフラトキシンB1が検出され, そのうちの4種は液体クロマトグラフィーでも検出された. しかし, それらの食品に含まれるアフラトキシンB1の量は, 法によって定められている10ppb以下であった. ちなみに, 酵素抗体法によるアフラトキシンB1の検出限界は1pgであった. これらの結果から, 輸入される食品はアフラトキシンB1に広範囲に汚染されている可能性が示唆される.