抄録
肥育豚37頭の"Tonsillophilus suis"感染による扁桃病変を病理組織学的に検索した. その結果, 17頭(46%)に"T.suis"による小腫瘍形成が見られ, 病巣は扁桃陰窩に広く分布し, 腫瘍中央部には特徴的な菌塊があった. 菌塊は, 遊走子, フィラメント, 棒状葉状体お上び多室塊茎体で構成されていた. 菌塊には植物線維と棍棒体を有する例が多かった. ABC法による免疫染色では, 病巣内の菌塊は"T.suis"抗体で陽性, "Actinomyces suis"抗体では陰性を示した. 病巣内の植物線維には微小球状体が認められた.