Journal of Veterinary Medical Science
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Babesia gibsoni の In vitro培養並びに増殖に伴う感染赤血球の溶血(短報)
村瀬 敏之橋本 武志上田 武郎前出 吉光
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1991 年 53 巻 4 号 p. 759-760

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抄録
Babesia gibsoni感染赤血球1容と正常犬赤血球9容を混合し, 40%イヌ血清加αメディウムを用いて, 5%CO2下37℃で培養した. 培養8~9日目で寄生率は4.0%と開始時の平均10培に達したが, その後減少した. 原虫形態は卵円型, 球菌型, コンマ型, 洋梨型, アメーバ型, 及び花弁型が観察された. 原虫の増加時にはほとんどが卵円型原虫で占められたが原虫寄生率が減少するにつれて球菌型原虫の占める割合が急増した. 原虫寄生率の増加とともに培養赤血球数の減少並びに溶血が観察された. さらに, 培養赤血球数の減少は, 原虫寄生赤血球数よりも多かった. これらの成績から, B.gibsoni感染血液では原虫寄生赤血球のみならず, 原虫非寄生赤血球においても溶血が生じる可能性が示された.
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