抄録
血清型5型菌であるA.pleuropneumoniae K17 (subtype a), L20 (subtyPe b)およびTA 10の血清学的特異性について検討した. その結果, 非吸収抗血清におけるRSA, TA, IHAおよびIDでは, それぞれ反応の程度が異なるものの3菌株間にいずれも交差反応性が認められた. しかし, 吸収試験において各菌株に特異性が認められ, TA10はRSAおよびIHAでsubtype bに型別されたが, TAおよびIDではL 20との間に血清学的な不均質性が認められた.