Journal of Veterinary Medical Science
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Klebsiella oxytoca感染と関連した髄膜炎を有する新生子牛の一例
清宮 幸男大島 寛一伊藤 博村上 隆宏播谷 亮
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1993 年 55 巻 1 号 p. 141-143

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抄録

発熱, 起立および歩行困難, 眼房水の混濁, 肩関節の腫脹等を呈した16日齢の子牛を検索した. 主要な病変はグラム陰性小桿菌を伴う線維素性化膿性髄膜炎であり, 内眼球炎, 多発性関節炎並びに幾つかの内臓諸器官における化膿性炎症を併発していた. 脳および脊髄よりKlebsiellaが分離された. これらの結果から, 観察された病変が分離菌の感染と関連し, 検索例が敗血症に陥っていたことが示唆された.

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