Journal of Veterinary Medical Science
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地域, 年齢の異なる牛の糞便内に生息するCampylobacterの違い
ギアコボニ ガブリエラ伊藤 喜久冶平山 和宏高橋 英司光岡 知足
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1993 年 55 巻 4 号 p. 555-559

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抄録

3地域, 6ヶ所の牧場の仔牛34頭および成牛60頭, 合計94頭の直腸内容物よりCampylobacterの検出を試みた. その結果, 生後1年以下の仔牛の97.1%, 1年以上の成牛の46.7%からCampylobacterが検出された. 仔牛では検出率が牧場ごとに大きな違いはみられなかったが, 1年以上の成牛では牧場により検出率が異なった. 分離される菌種は, 仔牛ではC. jejuniが61.8%の個体より分離され, 最優勢菌種であった. C. hyointestinalisとC. fetus subsp. fetusは共に26.5%の個体から分離された. これらの3菌種が成牛からはそれぞれ13.3%, 15.7%, 11.7%と同程度の検出率であったが, いずれも仔牛より低い検出率であった. この他, C. coli, C. lari, C. fetus subsp. venerialis, C. fecalisならびに未同定株が仔牛, 成牛から分離されたが, 低い検出率であった. これらの結果から, 仔牛の腸内にはきわめて容易にCampylobacterが定着することが明らかとなった.

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