Journal of Veterinary Medical Science
Online ISSN : 1347-7439
Print ISSN : 0916-7250
ISSN-L : 0916-7250
リンパ腫株化細胞 MDCC-MSB1中のマレック病ウイルスゲノムのヌクレオソーム構造の5-アザシチジン処理による変化(短報)
林 正信井尾 賀津子古市 達哉任 暁明磯貝 恵美子渡辺 智正波岡 茂郎
著者情報
ジャーナル フリー

1995 年 57 巻 1 号 p. 157-160

詳細
抄録
マレック病ウイルス(MDV)由来リンパ腫株化細胞 MDCC-MSB1(MSB1)と PR1(RP1)の5-アザシチジン(5-AzC)処理によってMSB1ではBamHI-Hなどの領域からのmRNA合成が増加するが, RP1では変化しない. また, 5-AzC処理MSB1のMDV DNAのBamHI-H領域にはDNasel高感受性部位が出現するが, 5-AzC処理RP1では見られない. DNasel高感受性部位の出現はヌクレオソーム構造の変化を示し, この変化とMSB1でのmRNA合成の増加との関連が示唆された.
著者関連情報
© 社団法人 日本獣医学会
前の記事 次の記事
feedback
Top