Journal of Veterinary Medical Science
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名古屋市の居住地区のドブネズミからのハンタウイルスの分離と性状
杉山 和良高木 堅二金城 俊夫仲田 幸文小松 俊彦北村 敬
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1995 年 57 巻 1 号 p. 51-54

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抄録

1986年から1993年に名古屋市内で捕獲されたドブネズミについてハンタウイルスに対する抗体測定を行った. 675例中8例が間接蛍光抗体陽性であった. 抗体陽性ドブネズミは1988年, 1例, 1990年, 1例, 1991年, 3例および1992年に3例検出された. 名古屋港の一埠頭に隣接する居住地区で1990年に捕獲された1例のドブネズミの肺からNR-9株が分離された. 本株は間接蛍光抗体法と中和試験法による抗原解析によりハンタウイルス属のSeoul型ウイルスに分類された. 実験用ラット由来のSR-11株は噛乳ラットに致死的であったが, NR-9株では生存し, 哺乳ラットに対する両株の病原性に差が認められた.

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