Journal of Veterinary Medical Science
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ネコ腎由来株化細胞(CRFK細胞)におけるネコ巨細胞形成性ウイルスの持続感染
宮沢 孝幸板垣 慎一朝長 啓造池田 靖弘森 健川口 寧玄間 剛遠矢 幸伸望月 雅美見上 彪
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1995 年 57 巻 1 号 p. 65-69

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抄録
ネコ巨細胞形成ウイルス(FSV)は, 通常ネコ腎由来株化細胞であるCRFK細胞で強い細胞傷害性を示す. しかし, 感染後細胞傷害を示したCRFK細胞と, 非感染細胞を4回共培養したところ, 持続感染状態になり継代可能となった. 持続感染細胞は, 90%以上の細胞がFSV抗原陽性であり, また, 電子顕微鏡により, 形態的に正常なFSV粒子を産生していることが明らかとなった. しかし, 持続感染細胞は, 細胞傷害を示したCRFKよりも, 少ないウイルス量を産生していた.
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