Journal of Veterinary Medical Science
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ヒラメ(Paralichthys olivaceus)におけるニつの異なる温度での酢酸ノルフロキサシン・グリシンの比較薬物動態学と組織分布(短報)
Park S-CYun H-IOh T-K.
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1996 年 58 巻 10 号 p. 1039-1040

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抄録

ヒラメにおける酢酸ノルフロキサシン・グリシン(NFXGA), 新しく製剤されたノルフロキサシン, の薬物動態学を二つの異なる海水温度(12℃と20℃)で検討した. NFXGAは10 ppmと100 ppmの濃度で本剤を含有する海水に魚体を浸清する方法で投与した. ノルフロキサシンのヒラメ体内濃度が半減するのに要する時間(T1/2)は, 20℃の時は, 10ppmで13.95±1.18時間, 100ppmでは11.71±1.32時間であり, 12℃の時の10ppmで16.61±1.47時間, 100ppmでは16.32±1.19時間に較べて有意に短かった. 平均体内残留時間(MRT)は12℃の時は, 10 ppmと100 ppmでそれぞれ194.87±29.88時間と1,222.37±161.45時間であった. そして, 20℃の時はそれぞれ168.42±25.85時間と606.14±122.75時間であった. 組織分布に関しては, 血漿, 筋, 腎そして肝でそれぞれ半減するのに要する時間は異なっていた.

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