日本暖地畜産学会報
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一般論文
電気柵へのシカ通り抜け防止効果向上のためにネット柵の併用は有効か?
中村 南美子, 石川 健斗, 秋山 雅世, 赤井 克己, 中西 良孝, 髙山 耕二
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2022 年 65 巻 1 号 p. 25-32

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抄録

草地におけるシカ侵入防止技術としての電気柵の効果向上のため,物理柵の併用に向けた基礎的知見を得ることを目的とした.まず,飼槽とシカを遮る形で電気柵の代わりにポリプロピレン製の非通電の紐を地上より20,40,70,100および140cmの高さに架線した柵を提示したところ,成シカ2頭(♂♀各1頭)は40cmと70cmの架線間のみを通り抜け,侵入阻止率は0%であった.次に,上記の架線した柵の30cm後方に高さの異なるポリエチレン製ネット(地上高60,90および120cm)を併用したところ,高さ120cmで100%の阻止率を示した.最後に,対照区と高さ120cmのネット柵を30,60および90cmの間隔で設置したところ,いずれも阻止率は高かったものの,間隔が広いほど前肢をかけて立ち上がるなど柵の破損につながる行動が認められた.

以上より,電気柵の30cm後方に高さ120cmのネット柵を併用することで高いシカ侵入防止効果が得られる可能性が示された.

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© 2022 日本暖地畜産学会
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