水資源・環境研究
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研究ノート
2000年代以降の日本における洪水災害の地域特性に関する研究
坪井 塑太郎
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2017 年 30 巻 2 号 p. 78-84

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抄録
わが国における洪水被害においては、人的被害は減少傾向にある反面、経済被害は必ずしも減少しておらず、都市域に拡大する被害の影響を受け、2000年代以降において単位面積当たりの被害額は上昇傾向がみられた。また水害発生の要因別では「内水」に起因するものが最も高い割合を占め、特に東京都心部においては床上浸水率の上昇がみられたほか、被害全体に占める割合は小さいものの、人命損失リスクの高い土石流や急傾斜地崩壊などの土砂災害も継続して発災していることが明らかになった。
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© 水資源・環境学会
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