木材学会誌
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改正建築基準法に対応した新築住宅における室内空気質の実態調査(第2報)
VOC気中濃度の実態
樋田 淳平高塚 早紀山田 雅章滝 欽二吉田 弥明山田 誠
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2007 年 53 巻 1 号 p. 40-45

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抄録
前報では,静岡県及び愛知県で改正建築基準法施行後に新築された,内装材に主にムク材などの天然材料を多用した住宅(天然仕様住宅)10棟20部屋,及び複合フローリングやビニルクロスなどの加工材料を主とした住宅(一般仕様住宅)9棟18部屋について,そのカルボニル化合物気中濃度について報告したが,本報ではVOC気中濃度の実態調査結果を報告する。厚生労働省指針値の対象物質としてはトルエン,スチレン,キシレン,パラジクロロベンゼン,エチルベンゼン,テトラデカンの6物質が検出された。トルエンの平均気中濃度は138μg/m3 で,指針値を超過したのは全体の約11%であり,一般仕様住宅の方が高濃度であった。スチレンの平均気中濃度は97μg/m3 で,指針値を超過したのは全体の約11%であり,一般仕様住宅の方が天然仕様住宅より高濃度で,一般仕様住宅においては居間よりも寝室の方が高濃度であった。その他の4物質は指針値を大きく下回る値であった。天然仕様住宅ではテルペン類が放散されるVOCの多くを占め,空気質に多大に影響していた。一方,テルペン類以外の物質は一般仕様住宅に比べて少なかった。従って,天然材料からはテルペン類以外の物質の放散が少ないことが示唆された。
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© 2007 一般社団法人 日本木材学会
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