化学と生物
Online ISSN : 1883-6852
Print ISSN : 0453-073X
ISSN-L : 0453-073X
解説
等温滴定型カロリメトリーを用いた生体分子間相互作用解析
北奥 喜仁大沼 貴之
著者情報
ジャーナル フリー

2015 年 53 巻 12 号 p. 834-842

詳細
抄録

生体分子間の相互作用解析法として等温滴定型カロリメトリー(Isothermal Titration Calorimetry; ITC)が古くから用いられている.近年,検出感度の向上と測定サンプルの微量化を達成した測定装置が市販されるようになったことから,今後その利用頻度はさらに高くなっていくものと思われる.ITC測定は,一度の測定で相互作用の熱力学的パラメータのフルセットを得ることができるという点において,表面プラズモン共鳴法やその他の分光学的方法による相互作用解析系とは一線を画している.本稿では筆者らが行った糖質加水分解酵素–基質間相互作用解析の例を中心に,ITC測定の原理と一般的な使用法に加えて,酵素の基質結合メカニズムに迫るより詳細な解析法について述べる.

著者関連情報
© 2015 by Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
前の記事 次の記事
feedback
Top